1日10秒マインドフルネス by 藤井英雄
「マインドフルネス」によってネガティブを手放そう!
最近、書店でも本でよく見かける話題の「マインドフルネス」。
自身の40年間の瞑想経験をもとに、
わかりやすく「マインドフルネス」を解説しているのが
著書の精神科医の藤井英雄さん(写真左が藤井先生)です。
マインドフルネスとは
「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気づいていること(P.22)
です。
そして、この「マインドフルネス」こそが、
「ネガティブな感情や思考を手放す」のに、最適な方法である
ことを、藤井先生が本書で表しています。
一歩引いた視点から自分を俯瞰できたとき、
不安や恐れ、焦りなどのネガティブな感情を手放して
最高のパフォーマンスを発揮できるでしょう。(P.182)
ネガティブな自分に囚われている時、
「マインドフルネス」を意識できれば、
「ネガティブな自分に気づくこと」で
自分のネガティブな感情・思考を手放す
ことが可能になります。
僕は常々「ネガティブを見つめよう」と伝えていますが、
本質的には「マインドフルネス」の考えと同じです。
僕の考え方としては、
ネガティブな自分に囚われている時、
「ネガティブな自分に気づくこと」によって
自分のネガティブの根源を見極めていく
ということです。
この本の目的が、マインドフルネスによる
「ネガティブな感情の積極的な手放し」
であるとすれば、
僕が目指しているのは、
「ネガティブな感情の積極的な解明」
であって、
そこにあるのは、
「ネガティブな自分に気づくこと」で
どこを目指すかという違いだけ
です。
「自分の気持ちに気づく」のに最良の材料がネガティブ
じつはこの本の中で藤井先生は
「ポジティブになろう!」とは謳っていません。
「ネガティブな感情を手放すことで、ポジティブになっていく」
という書き方をしていますが、
それは結果としてそうなっていくということ。
本書で謳っていることは、ひたすらにただ一点、
「『今、ここ』に気づく自分になろう!」
ということです。
「今、ここ」に気づくタイミングとして、
ネガティブな自分を最良の材料
に使っているのが、この本なのです。
だから僕はこの本を、
単なるポジティブになるための
自己啓発の本として捉えてほしくない
のです。
この本は
「本当の自分の気持ちに気づくための導きの書」
なのです。
僕らは「自分を癒す」ことで幸せになる!
僕たちはネガティブから解放されることで、
幸せを感じることができます。
「今、ここ」で悲しい気分に陥っているときに
「自分がゆがんだ思考によって悲しい気分に陥っている」
という現実に気づくこと、それがマインドフルネスです。「自分は現実をゆがめて観ていた」
この気づきはネガティブ思考からの解放です。(P.30)
自分にネガティブをもたらすのは、じつは自分自身です。
僕たちは、自分でも気づかないうちに
自分自身の無意識のネガティブによって、
自分自身を傷つけているのです。
でも、そこで
「マインドフルネス」な自分になれれば、
その自分自身のネガティブの存在に気づき、
そのネガティブから離れていく(手放す)
ことができます。
それは、
自分自身をネガティブから救ってあげること、
つまり、ほかでもない、
「自分に対する癒しそのもの」
だとわかります。
この本は、
自分のネガティブに苦しんでいる人にこそ、
ネガティブな自分の心を癒してあげるために、
手にとって読んでほしい1冊
です。
ぜひ、自分を「癒す」ことで幸せになりましょう!