人生には「落第点しかとれない」時もある

みんな及第点を取ることに慣れすぎている

僕はカウンセラーを仕事にしているので
悩み相談を受けることが日常的ですが、

悩みの話を聞いてみると、
「どっちに転んでも状況が良くならない」
というケースがあります。

そして、そのようなケースの人の
悩みの一番の理由が、
「どっちに転んでも状況が良くないこと」
だったりします。

やっぱりみんな、

「問題解決」=「及第点」

という気持ちが強く、
及第点を取れないと失格
みたいに感じているようです。

僕に言わせれば、
(みんな及第点を取ることに慣れすぎているなあ)
と思うのです。

人生はいつも及第点ばかりじゃない

どの選択肢を選んでも、
30点、35点、40点と、
どうしても及第点がない場合が
人生には普通にある。

みんな、そのことを知らな過ぎです。

その事実を知らないから、
及第点を取れそうにない現状に
悩んでいるのですが、

「人生においては及第点が取れないこともある」
その事実に納得できないと、

現実はつらいことばかりです。

「どんな状況だって頑張れば
 及第点に辿り着くはずだから頑張ろう!」
 
と、執拗に思い込みたがる、
ポジティブ論がありますが、

僕は
「人生はそこまで都合よくない」
と思いますし、

真の意味でのポジティブとは、
そういうことではないと思います。

落第点を取ることだって立派な人生だと知る

真の意味でのポジティブと書きましたが、

人生はどんな偉大な人でも、
必ず不遇の時期というのがあります。

右を向いても左を向いても
良い目が出てこない。

それでもコツコツと、
自分がやるべきことをやるしかない。

もし、
「やるべきこと=生きること」
だと捉えるならば、

どんなにしょうもない状態でも、
地道に生きていくしかありません。

そうやって、
30点や40点の
しょうもない落第点を、
それでもコツコツ獲得していく。

そのしょうもない時期の先に、
偉大な人生が待っているわけですから、

じつは落第点を取ることだって
立派な人生だと知ってほしいのです。

陽の当たる場所ばかりが人生じゃない。
どんな人生にも陰の時期があります。
どっちに転んでもダメな時もあります。

人生には「落第点しかとれない」時もある。
それでも生きるんです。

それでいいんです、人生は。
落第点も怖れないでください。

人生のネガティブだって
受け入れられる、

それこそが、
真のポジティブって
もんじゃないでしょうか。

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